2011/11/06

Thunderboltとプロシューマ

Mac Proが無くなりそうな噂が出ているけど、あり得る話かもなぁ。

最近はクラウドで受け持つ領域が増えつつあるので、何でもかんでもローカルのエンジンで処理する時代は終わりつつある。高速なインターネットを利用できるようになり、ローカルとリモートの処理の比重が変わってきている。重量級の処理のうち手元で処理するのは、ローカルのリソースでも十分メリットの出せるもの、あるいはローカルリソースでなければ実現できない類の物に絞られて行く傾向だ。

また、近年のプロセッサ進化の方向性は、マルチコア、ヘテロにあるし、AppleもGPGPUを押し進めてきている。少しずつ低レベルのレイヤでも計算の抽象化が進んできて、アーキテクチャに依存しにくい実行モデルが普及しつつある。ローカルの処理にしても、次第にメインCPUへの依存度が下がってくる。

メインCPUでないところの性能がプロシューマにとって重要であり、コンシューマにはその部分が必要以上のものであるなら、これを取り外し可能にしたい。そうすればコンシューマにはコストメリット、プロシューマには拡張性を提供できることになる。例えば、あらゆるタイプのユーザにとってのベースシステムとしてiMacが存在し、プロシューマにはThunderboltで接続された拡張エンジンを繋いでもらってMac Proの代わりにしてもらう話が出てきてもいい。(その拡張ボックスがMac Proの形をしてたら面白いけど…)

ついでにARM Macの噂も少し気になる。上にあるような外付け計算エンジンとしてARMのヘテロを使っても面白いかも。対して、MacBook AIrクラスのMacをARMに移行する噂もあるけど、Macのプロダクトラインを全部置き換えできる段階になるまではどうかな…。それまではiOSデバイスのカテゴリでできる限りのことをやって、ARMをiOSだけに留める方が分かりやすい気はする。