会社でExcelに慣れてしまっているが、それと同じものを期待するとダメ。同じものが必要な人はやめておいたほうが良いと思う。でも、Numbersもこれはこれでいいところがある。iCloudのβ版が我慢できる程度に使えることが分かったので、この週末どっぷりはまってみた。
普段使っているような主要関数は問題なく動作していた。表やグラフなどが自由に重ねて配置編集できるので、工夫次第で足りない機能を補うこともできる。例えば条件付き書式がないけど、フローティングの表を重ねて絵文字で状態表示を付与してみたりした。
ブラウザでの動作は思ったよりかなり安定している。初回読み込みなど時間がかかる時もあるけれど、操作は概ね快適。同期も問題なし。すごい時代だ。
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表の「ヘッダとフッタ」は割り切ったデザインで、これはこれで良いと思うのだけど、少しクセがあるので注意。ヘッダに割り当てた領域からグラフを起こそうとするとダメなので、一旦ヘッダを解除してからグラフを作って、再度ヘッダを元に戻す必要がある。
グラフは凝ったことを考えないほうがよさそう。2軸グラフは離れた領域のデータ列を合成できないっぽいので、おとなしくそれ用の表を用意してあげるのが良いみたい。
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Numbersの何がいいかって、割り切りと見た目かな。最小限の機能を組み合わせてやりたいことをできる範囲で実現する方向性は悪くないと思う。「よさそうな」機能を手当たり次第アプリケーションに継ぎ足していったのとは違う、(ちょっと違うけど)UNIX的な美意識があるように思う。あんまり人気ないとは思うけど、このまま進化していって欲しいなと思った。