2016/09/30

iOS10:PPTP使えなくなって…苦労した話。ちょっと面白かったけど。

これまでBuffaloの無線ルーターで、PPTPでのVPN接続を介して、外出先のiOSデバイスから自宅のIPカメラに接続してた。ほぼ毎日使っていた機能がiOS10になって突如無くなってしまったので、どうしたものかと悩んだ。

最終的にはルーターを買い換えるだろうが、カタログを見て今は買い時ではないと判断。またMacでVPNサーバーを動かす事も考えたが、これもやめた。

と言うのは、少し視野を広げて、IoTの普及の観点からすると、一般家庭でVPNとか言ってたらダメそうな気がしたのだ。デバイスが個々に安価な専用SIMを持つ方法か、外部サーバーを介して自宅と外部の端末と連携させる方法を考えた方が筋が良さそう。

手持ちのIPカメラはSIMを使えないので、今は後者の一択しかない。今回はHomeKitのリモートアクセスで実現することにしてみた。流れとしては以下の形。

外出先のiOSデバイス上のHomeアプリ
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自宅のiPad(リモートアクセス用のハブ)
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自宅のMac(Dropbox+Homebridge自作プラグイン
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自宅のIPカメラ(TENVIS JPT3815W)


本来は動画が使えるように接続したいところだけど、ちょいと面倒だったのでスナップショットで我慢することにした。要するにHomeアプリからリモートアクセスでIPカメラにスナップショットを撮らせて、その画像をDropbox経由で外出先へ転送、という仕掛けだ。(Homebridgeのコアモジュールとして使われているHAP-NodeJSにはすでにカメラデバイスの実装が入ってるのでカメラ制御含めた監視アプリも実現できなくはなさそう。でも肝心のiOSのHomeアプリ側でまだカメラコントロールに対応してないっぽいので面倒臭くなった。)

それに機能的に考えれば、リモートアクセス用に必要となるiPadやApple TV内にブリッジを直接実装できるようにすべきで、AppleにはHomebridgeの代わりとなるブリッジフレームワークをiOS向けにオープンソースで作ってほしいなーと思った。


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というわけで、できることは大したことないのだが、えらく大掛かりになってしまって笑った。ルーターの設定ぐらいできる人は、IoTの普及推進とか大それたこと言わないで、さっさとVPNルーター買い替えたほうがいいね。反応速度もいいし。

とは言え、やっぱり一般家庭で考えれば、VPNじゃない形というのはこれから重要になってくると思うんだよね。個人情報や家庭内の安全に関わる情報をやり取りするので、いい加減な会社を経由することはできない。HomeKitの大きな役割の一つは安全なリモートアクセスの窓口を提供することにあるんだと思った。

車も魅力的な事業かもしれないけど、Appleは住宅関連をやったほうがいいんじゃないかな?

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(2017/08/18追記)

偉そうなこと言っておいて、結局VPNはラズパイでやることにしたという…(笑)。