Apple TVはメディアプレイヤーです、という位置づけは分かるんだけど、iPhoneやiPadのようにAppで機能拡張できない現状では、コンテンツのソースが限定されすぎてうまく活用できない。プライベートのデータが気軽に扱えないのは特に痛い。
「Photo Stream」はデバイス間共有を解決するかも知れないけど、他者との共有を解決してくれないから、オーナー以外の写真をうまく扱えない。「写真」はMacが起動してないとだめだから使い勝手が良くない。Flickrとかだけでなく、様々なサービスを使えるようにデフォルトの選択肢を増やして行くという方向もあるだろうけど、やはり最終的にはAppという形での拡張性が欲しくなるね。
噂通り次機種でSiriが搭載された暁には、Siriベースのフレームワークが定義されたりして、Apple TV専用AppのAppStoreができたりするのかな。同じiOSとは言え、デバイスの特性によってiPhoneとiPadの関係以上に明確な棲み分けされると思う。
- iPhone/iPad : Touchオペレーションがメイン、プライベートなデバイス
- Apple TV : 音声入力がメイン、家族あるいはもう少し広い人間関係で共有されるデバイス
音声での入力は、スイッチのOn/Offやモードの切り替えなど、設定作業の類を劇的に簡便にする可能性がある。これをテレビ操作だけに留めておく必要はないだろう。iPhoneで既に様々なリモコンが実装されているけれど、Apple TVがさらにこれを押し進めて、家庭内の様々なリモコンの役割を置き換えて行くかもしれない。家庭内の中心に置かれるであろうApple TVという窓を通してホームオートメーションやオペレーションを行うというイメージだ。
データの管理もiPhone/iPadのように一個人との強い結びつきを前提にした方法ではなく、同時に複数のApple IDからApple TVを利用できるようになるべきだろう。各個人の持つデータのうち、意図的にexportされたデータだけApple TVで表示するような仕組みがなければ、皆が集まったときにちょっと写真を披露という使い方が難しい。
さて次機種ではどんな風になるのか楽しみだね。
さて次機種ではどんな風になるのか楽しみだね。