iTunes、Mac OS、iOS、iCloudと、まさに怒濤のアップデートだったね。アップデートするユーザ側も大変だけど、これだけのものを準備するのもさぞかし大変だったろうなと思う。
今回の大規模なアップデートは、これから何年にも渡ってAppleがiOSデバイスを軸に売って行くために、大掛かりなカテゴリの線引きをやり直した、ということだと思う。Jobsさんが今後4年間ぐらいの計画を残していったという話がどこかに出てたけど、そのシナリオの中で、iCloudを含む今回のアップデートが大きな意味を持っているはず。
ただ、著作権の利権絡みで事が上手く進展してない日本は、そのシナリオから置いてけぼりになりそうだな。結局、著作物を載せるメディアのテクノロジーに合った形で少しずつシフトして行かないと、だれも使わない、使えない著作物だらけになって困るのは誰なのか。折角iTunesが切り開いた道があるのに、また違法コピーに走る人が増えて仕舞いかねない。
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iOS5のNotification Centerのドロワーの出し方が気になってたんだけど、うまいね。
基本的に画面の上部で下向きのフリックのジェスチャーを検出して出現するようになってるんだけど、これだと既存のアプリケーションで同じようなイベントを使うものがあると食い合ってしまうのではないかという懸念があった。
お絵描きソフトで試してみると、画面上部でフリックすると、通常の描画が行われると同時に、Notification Centerのノブだけが表示され、改めてノブを引っ張ってドロワー出現、という作りになっていて、既存アプリケーションが画面上部で操作できるように配慮されているようだ。厳密に問題がないかというと分からないけど、大体のケースはこれで大丈夫そうだ。
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ところでiTunes 10.5は、Store内のページめくりで、Safariと同じように左右のswipeジェスチャーを使えるようになった。いいね!Safariのジェスチャーにすっかり慣れてしまい、iTunesの中で使えなくてイライラしてたんだけど、これで便利になった。
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あとちょっと気になっているのは、Mac OS X 10.5.2にアップデートしてから、何度か反応がなくなることがあったこと。たまたまだったのかな…。しばらくウォッチ。