Lion入れてみた。今のところ★★ぐらい?iCloudのリリースのタイミングで来るであろうOSアップデートまではあんまり面白くないかも。そして期待していたマルチユーザ/マルチデスクトップの画面共有も現状ではあまり良い感触ではない。問題は接続の難しさと安定性。
従来と同じようにシングルデスクトップでスクリーンに接続する場合は、Macをログイン画面の状態にしてVNC接続すると簡単に接続できる。(ログイン画面の状態にするのがポイント)
厄介なのは新機能であるオフスクリーンデスクトップへの接続。ユーザAでログインしてデスクトップをスクリーンに表示している状況で、VNC接続を試みるとMacのスクリーンとは異なるログイン画面がVNCクライアント側に表示される。ここからユーザBを選択してログインするとオフスクリーンのデスクトップが立ち上がるという仕組み。だがこれがなかなかうまくいかない。
実際に試したのはiPadのRemoterを使ったVNC接続。Forumにも色々書かれているけれど、ログインのプロンプトが得られなかったり、反応がなくなったりと問題が多い。が、全く不可能というわけではなく、何度か繰り返すうちに成功することがあるようだ。こちらで成功したことがあるのは以下の手順。
- Mac上でユーザBでログインし、一旦デスクトップを起動。その状態からFast User Switchを使ってユーザAにスクリーンのデスクトップを切り替えておく。
- iPad上でユーザBのログインパスワードを予めペーストボードに入れておく。
- iPadのRemoterからMacにVNC接続し、ユーザBを選択。パスワードの入力のプロンプトが得られたらただちにペーストでパスワードを入力。すぐさまキーボードを表示させてリターンキーを叩く。
- もし反応がなかったらすぐにRemoterをdisconnectして再度connect、これを繰り返す。
この手順で何度か接続に成功したが、失敗時には再接続ができなくなったり、フリーズのような状態になったりした。安定度が低く、現状では常用しようという気分にはなれない。こりゃ、OSアップデートまでは塩漬けだな…。
また予想通りではあるけれど、スピーカーやムービーのデコーダ、カメラなどのリソースを使うアプリケーションは機能制限が多く、あまり便利には使えない。アプリケーションによって他にも色々問題あるかも知れないね。
このように現状では問題多いけれど、訴求力のある機能なので是非とも使える物にして欲しい。既に時代は「Macを持っているからiOSデバイスを買う」ではなく「iOSデバイスを持っているからついでにMacも買う」時代になってきているのだから、AppleにとってiOSデバイスからのMac共用機能は大いに意義があるはずだ。
もしもApple TVでbluetoothが有効化されて、リモートデスクトップ端末として使えたらなんて素晴らしいのだろう。Apple TV+キーボード+ポインタデバイス+ディスプレイ、安いのを選べば3万円くらいで仮想Mac環境を作れることになる。